2月28日に酒田市希望ホールにて当院の「創傷ケアセンター講演会」を開催しました。

今回のメインテーマは「皆で連携して、ここ庄内から足切断と褥瘡をなくしましょう」

地域の医師、保健師、看護師、ケアマネジャー、介護福祉士、企業の方、当院の職員を含めた約130名の方が参加。
会場も後ろまでぴったりと埋まり、ほぼ満席となりました。
演者は当院の創傷ケアセンター形成外科部長の富樫真二医師と皮膚・排泄ケア認定看護師の富樫弘美主任です。
富樫医師からは「当院創傷ケアセンターの取り組みと実際」~経験から症例から学ぶこと~というテーマで、医師の立場から当院での取り組みや症例、治療の流れについて説明。

特に創傷2大疾患のうち足壊疽については重症化すると切断に至ることもあり、切断後の生存率は進行性の大腸がんに匹敵するというデータが出ています。患者さんの下肢切断を回避するためにも早期の診断や治療がいかに重要かが話されました。
富樫看護師からは「どうしてこんなところに傷が…?」~傷の見方と予防的ケア~というテーマで、看護師の立場から正しい傷の見方や評価、予防的ケアについて詳しく説明。
講演中は創傷に関するクイズを交えながら、参加者の方に楽しく学んでいただきました。

講演後のアンケートでは、
看護師「勉強不足な部分を学ぶことができて、大変参考になりました。ぜひこのような会を継続していただいて、地域全体の創傷ケアのレベルをあげて、よりたくさんの人に役立てられることを切に願っています」
介護士「これからの介護の仕方に気をつけていきたいと思いました。特に褥瘡になりかけるケースもあるので、夜勤の時には体位や足上げを継続していけたらいいなと思いました」
保健師「地域の糖尿病の方にも広く伝えたい内容でしたので、機会があれば周知を考えていきたいと思いました」
ケアマネジャー「創傷の違いが分かりやすかったです。気づきの視点が参考になりました」
と様々な感想をいただきました。
また、当院では慢性創傷のケアで悩みや疑問を持つ医療・介護従事者の方の声に答えるため、専門看護師による相談窓口を新たに開設しました。
お問い合わせは↓↓
電話番号/0234-43-3434(代)
相談受付時間/毎週火・木曜 14時~17時
担当者/皮膚・排泄ケア認定看護師 富樫弘美
どうぞお気軽にお問合せください。
次回、創傷ケアセンター講演会は鶴岡市で5月に開催予定です。詳細は後程お知らせいたします。
こちらもたくさんの方のご参加をお待ちしております。
yamaco