高齢で介護を要する患者さんが増加している現状において、看護・介護の現場では介護骨折(介護者による生活動作の結果で生じた骨折および外傷がなく疼痛・腫脹・皮下出血・変形などで気付かれる骨折)が問題となっています。
去る2月10日(金)、患者さんに安全に看護・介護を提供できるよう、介護骨折の知識を習得し、予防に向けたケアを実践することを目的に、「介護骨折」の講演会を当院で開催しました。庄内地区の医療機関・介護施設にもこの講演会をご案内し、当日は当院職員73名と院外施設の職員54名の計127名が参加し、学びを共有しました。
講師には、(地独)市立秋田総合病院 整形外科科長 柏倉剛先生をお招きし、「介護骨折の臨床的特徴について」と題し、講義していただきました。介護骨折のリスク要因と予防について具体的に学ぶだけでなく、講演後は当院における介護骨折の事例検討も行いました。
今後は寝たきり患者さんが安全・安楽に療養できるように、今回で得た知識・技術を看護・介護ケアに活かしていきたいと思います。
(医療安全管理委員会 看護部会/日下部)
※疼痛(とうつう)…ずきずき痛むこと。
※腫脹(しゅちょう)…炎症などが原因で体の一部が腫れること。