今年2月に酒田市にて行われた当院の「創傷ケアセンター講演会 」。
(↑こちらの開催の様子はブログ でご覧いただけます)
その第2弾を5月30日(金)に鶴岡市の保健福祉センター「にこ♥ふる」にて開催しました。

当日は保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャー、介護福祉士など、地域の医療従事者の方、約95名が会場に集まりました。
講演は当院の創傷ケアセンター形成外科部長・富樫真二医師と糖尿病療養指導士・三浦弘子准看護師による講演の二部構成。
第1部では富樫医師から「創傷ケアセンターが目指すべきもの~具体例を示して~」と題し、当センターの2大疾患である足壊疽や褥瘡に対する治療の流れ、また、今後の対策として患者さんの早期発見・治療、予防のための他診療科や多職種との連携をより強化するチーム体制の必要性を示しました。
第2部では三浦准看護師から「予防的フットケア 足の見方とケアのポイント」というテーマで、外来で足の傷をよく観察している看護師の立場から、フットケアの目的や予防の重要性、具体的な傷の観察やケアの方法について詳しく説明がありました。
質疑応答の時間では、傷の発見や対処方法などの普段の患者さんとの関わりで不安や疑問を感じることなど、参加者の方から多くの質問が寄せられました。
講演終了後は会場内にあるパネルやフットケア器具の展示ブースにおいて、参加者に実際に器具に触ってもらいながら、爪や足のケアやマッサージ方法について知っていただきました。
講演を受けた参加者の方からは、
保健師「健康講話で足の大切さを話した際、終了後に相談されました。靴下を脱ぐと足指に発赤と爪の変形があったので庄内余目病院を紹介しました。今まで靴を履いた時に痛みがあったが我慢していたそうです。元気そうに見える方でもこの様な方が多くいらっしゃるように思います。市民が足への関心を持ってくれればと思っています」
看護師「当院の医師も参加し、勉強してほしいと思ってます。今度は創傷治療後に地域病院に戻った時の注意点、観察項目などの留意点の講義を受けたいです」
看護師「当院でも庄内余目病院の創傷ケアセンターに患者さんを紹介し、褥瘡を治癒していただきました。とても一生懸命に取り組んでいられ、私たちも少しでもフットケアで早期発見を心がけていきたいと思いました」
准看護師「大変わかりやすく参考になりました。デイサービスに勤務していますが、異常の早期発見のため観察の目を重視したり、介護員さんとの連携を図る努力をしていきたいと思います。そして、家族やケアマネジャーに伝えていきたいと思います」
介護福祉士「専門的な知識を勉強することができ参考になりました。観察するこことと早期の受診を大事にし、連携していきたいです」
介護福祉士「創傷ケアは患者さま自身が治したいという強い意志がなければならないということ、患者さまと病院との関係性が大切。自分達の在宅ケアも関係性が褥瘡ケアの根本性を見い出せるのだと感じた」
と、多くの感想やご意見をいただきました。
今回、たくさんの方にご参加いただき盛会に終了した講演会ですが、
第3弾を新庄市で9月5日(金)に開催予定です。
詳細は決まり次第、またお知らせします。
こちらもたくさんの方のご参加をお待ちしています。
yamaco