庄内余目病院にて6月12日(金)、13日(土)に、
筑波大名誉教授の紙屋克子先生を講師にお迎えし
「ナーシングバイオメカニクスに基づく生活支援技術研修会」
を開催しました。
ようになりました。その一方で、後遺症による意識障害や
要介護で長期の寝たきり状態にある患者さんの数は
決して少なくありません。
この生活支援技術は、そのような医学的に回復困難と
されていた方に対し、意識回復や身体機能の改善を図る
看護プログラムとして、注目を集めています。
当院や関連施設の職員83名が参加。
講義を通してこれまでの意識障害者の方に対する取り組み、
その技術やプロセスだけでなく、患者さんやご家族に希望を
与える看護の素晴らしさを伝えてくださいました。
2日目は実践編。寝たきり患者さんに対する体位変換や
起き上がり、車いす移乗、拘縮(関節が硬くなる)予防の
ための運動療法やハンドケアなどの実習があり、
そのノウハウやポイントを伝授していただきました。
また、患者さんの生活予後を良くするためには、
急性期からの早期離床やケアの介入が重要である
ことについてもお話がありました。
また、入院中の患者さんに紙屋先生が自らケアを実践。
職員は驚きを隠せないようでした。
この看護プログラムに必要なのは、特別な医療技術でも機器でもなく、
“患者さん一人ひとりの可能性を引き出す、看護の力”であること。
紙屋先生は私たちスタッフにそれを伝えて下さいました。
多くの寝たきり患者さんの生活支援に取り組むスタッフにとって、
この看護の実践を学ぶ研修会は、とても実りのあるものとなりました。
紙屋先生、2日間本当にありがとうございました。
企画課 やまき